2002年夏。
僕は草サッカーの友人4人とニュージャージーのジャイアンツスタジアムで行われる、レアル・マドリード vs ASローマの試合に行くため、高速バスを利用していた。
(スペインのレアル・マドリードが創立100周年記念でアメリカ・ツアーを行うこともあって、NYCで多く住む南米の人達の間でも話題になっていた試合でした)
この日、ニューヨーク中の南米の人達が集結したんじゃないかと思うぐらい、スタジアムに行く道中の車の群れから沢山の南米の国の旗が振られていた。
大渋滞で一向にバスも動かない。
試合開始もあと数分の所で、僕らは一斉にバスから飛び出し、高速道路からスタジアムに繋がる丘を
駆け上がって行った。今でもこの瞬間を覚えている。興奮の中、思い切った行動に出た自分達に少し酔う部分もあったからだ。僕らは何だか特別な事をしているんじゃないか、と思うような出来事だった。
同時にまずまずな夏の始まりを予感した事も覚えている。
それから20年。あの時に同行していた、友人でペルー人のウリシスが、僕らのあの時の瞬間を撮影してくれていた。ジャーナリストとしてNYCで働く彼は、2022年にこの出来事を何かの記事にしてくれたようだ。しかしスペイン語の記事で全く内容がわからない。
僕はあの出来事を懐かしく思い、高揚した気分で彼の記事の内容を翻訳サービスに打ち込んでみた。
"Subiendo la cuesta de la Interestatal 95, hacia el estadio de los Giants en Nueva Jersey. Foto del autor."
Google翻訳「州間高速道路 95 号線から丘を登り、ニュージャージー州のジャイアンツ スタジアムに向かって進みます。著者の写真。」